病気を根本から治すために-分子栄養学の理論と私の考え-


今回は私が実践している分子栄養学の理論と私の考えについてお話したいと思います。
私も日々実践・学び続けている身であるため、今回だけで語れるものではありません。
初めて聞く方にも少しでもお伝えできることを第一に、分子栄養学については基本的なことをお話していこうと思います。


私たちの体は細胞内にあるDNAの設計図を元に構成されています。
そのDNAはタンパク質から成り立っているのですが、何かしら障害がある、機能していないことで病気が生じています。
つまり、このタンパク質を補充して設計図を修復していくことで、病気・不調を治していくという理論です。
分子栄養学は物理学者の故・三石巌先生が提唱したものであり、海外ではオーソモレキュラー療法として知られています。
タンパク質の補充を第一として、ビタミン・ミネラルを補充していくのが分子栄養学の実践方法です。
生命のエネルギーを生み出すミトコンドリアを機能させるには、様々なビタミン・ミネラルが必要となるからです。
分子栄養学は、高タンパク・ビタミン療法とも言えます。


現在日本の栄養学で基準とされている栄養バランス・栄養推奨量では実は不十分なのです。
一般的に言われているバランスの良い食事は「日本人の食事摂取基準」や「食事バランスガイド」を元に考えられていますが、実はこの基準は当てになりません。
実際に私はこれらを策定をしている厚生労働省に問い合わせしたのですが、数値の根拠となっているものが何であるかの答えはありませんでした。(厚労省からもらった返答は、海外の文献等を参考にしていると思うので、報告書で確認してほしいとのことだけでした。)
また、厚生労働省が作成した「日本人の食事摂取基準(2020年版)」策定検討会報告書には、基準の目標量は疫学研究と栄養学的な研究による知見から策定していると明記されています。

つまり、栄養バランスの基準の数値に科学的な根拠はないのです。

一節には食事バランスガイドは農林水産省も策定に関わっていることから、政治的な意図が関与して作られたものとも言われています。
これに関して私は確かな情報を持ち合わせていないので、これ以上の言及は控えますが。。



分子栄養学の話に戻します。

分子栄養学を実践して、私自身の病気や不調 ( うつ病、生理不順、不妊、冷え症など)が治った・改善された経験に加え、私の家族も体調が良くなりました。
だから、私は分子栄養学を基にしています。

分子栄養学を「怪しい治療」「トンデモニセ医学」と言う方もいますが、まず考えてほしいことがあります。
現在標準の医療である西洋医学で本当に病気は治っているでしょうか。
治しているのではなく、薬で対処していることがほとんどではないでしょうか。
仮に治っているとするならば、科学がこれだけ進んでいるのに、病気になる人が増え続けていることはおかしくないでしょうか。

よく医学会では “ 信憑性の高い論文 ” が評価されますが、果たしてそれが目の前の患者さんを本当に治しているでしょうか。
その論文を用いた治療で根本から治っている症例をどれほどあげられているでしょうか。

論文に関して言えば、2018年にノーベル生理学医学賞を受賞した京都大学特別教授の本庶佑先生が受賞会見で以下のコメントをされています。

『よくマスコミの人は「ネイチャー、サイエンスに出てくるからどうだ」という話をされるけども、僕はいつもネイチャー、サイエンスに出てるものの9割はウソで、10年経ったら残って1割だというふうに言ってますし、まあ大体そうだと思ってますから。
まず論文とかに書いてあることを信じない。
自分の目で確認が出来るまでやる。
それが僕のサイエンスに対する基本的なやり方。
つまり、自分の頭で考えて納得できるまでやるということです。』

論文の世界を知り尽くしている本庶先生でさえ、論文が正しいとは言っていません。

医療で言えば「病気や不調な症状が治ったことを示せるか否か」が重視するべき点だと思います。



私は分子栄養学を推奨していますが「分子栄養学が最も素晴らしい!この栄養療法をやっていれば絶対大丈夫!」とは思っていません。
分子栄養学を提唱された三石巌先生も『分子栄養学は個体差の栄養学』と仰っているように、個人差が非常に大きく影響するため、本やブログで書かれていることをそのまま同じ様に実践しても上手くいかないこともあります。(これが分子栄養学の難しいところであり「ニセ医学」等と言われる所以であると思います。)
分子栄養学だけを推奨するつもりはありません。
添加物を避けて昔から日本人が食してきたもの、旬の物を食すという食生活に変えるだけでも病気や不調が治っている人はいます。
日本古来の食事が理想的とも思います。
ただ、食の歴史や現代の社会的な背景(生活様式の多様性を含め)、日本古来の食事を実践し続けることはすごく難しいのが現状です。

結局、自分の体は他にないのだから、実践してみなければ自分にとって何が良いのか、あっているのか分からないと思います。

自分の健康は他人や薬に任せず、自分でいろいろ試してベストな方法を見つけていく。

これが病気や不調を根本から治すために最も必要なことであると思います。

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